🔍 一言で違いを説明すると
書類送検 = 「この人が犯罪をした疑いがあります」と警察が検察に報告
書類送付 = 「こんな問題を見つけました」と行政機関が検察に情報提供
📋 書類送検とは?

意味
警察が捜査を終えた後、「この人が犯罪をした疑いがある」として容疑者の情報と証拠を検察庁に送ることです。
特徴
- 誰が送る? → 警察などの捜査機関
- 何を送る? → 容疑者の情報 + 証拠書類
- 目的 → 刑事事件として起訴するかどうかの判断を検察に委ねる
よくあるケース
- 交通違反(スピード違反、飲酒運転など)
- 芸能人の軽微な事件(逮捕されない程度)
- 万引きなどの軽犯罪
ニュースでの使われ方
「○○容疑者を書類送検」
→ この人は犯罪の疑いで警察から検察に送られたという意味です。
📄 書類送付とは?

意味
行政機関が調査で見つけた問題について、「参考までに」と検察庁に資料を送ることです。
特徴
- 誰が送る? → 公正取引委員会、金融庁、税務署など
- 何を送る? → 調査資料、違反の疑いがある情報
- 目的 → 情報提供、参考資料として共有
よくあるケース
- 企業の独占禁止法違反の疑い
- 脱税の疑いがある調査資料
- 金融商品取引法違反の調査結果
ニュースでの使われ方
「公取委が○○社の資料を書類送付」
→ 行政機関が問題を見つけて検察に情報提供したという意味です。
⚖️ 書類送検と書類送付の重要な違い
項目 書類送検 書類送付 性格 刑事手続きの一部 行政的な情報提供 容疑者 明確に存在する 必ずしもいない 目的 起訴判断のため 参考情報の共有 緊急度 高い(犯罪の疑い) 比較的低い
💡 覚え方のコツ
- 書類送検 = 「検」挙するため
→ 犯罪者を捕まえるための手続き - 書類送付 = 「付」け加える情報
→ 参考として情報を付け加える
📺 ニュースを見るときのポイント
「書類送検」が出たら
- 誰かが犯罪の疑いをかけられている
- 警察の捜査が終わった段階
- 今後起訴されるかもしれない
「書類送付」が出たら
- 行政機関が何かの問題を発見した
- まだ犯罪かどうか分からない段階
- 検察が今後調査するかもしれない
✅ まとめ
似ている言葉ですが、実は全く違う意味を持っています。
- 書類送検 = 犯罪の疑いで警察 → 検察への送致
- 書類送付 = 問題発見で行政機関 → 検察への情報提供
この違いを知っていると、ニュースの内容がより正確に理解できるようになります!