副業を始めたものの、「確定申告って必要?」「どうやって申告すればいいの?」と悩んでいませんか?
この記事では、副業の確定申告について初心者でもわかるように詳しく解説します。実際の手順から必要書類、よくある失敗例まで、これを読めば確定申告の不安が解消されるはずです。

目次
- 副業でも確定申告は必要?20万円ルールを解説
- 確定申告が必要になる具体的なケース
- 副業確定申告の基本的な流れ【5ステップ】
- 必要書類・データの準備リスト
- 申告書の提出方法3パターン比較
- 副業確定申告でよくある質問と注意点
- まとめ:確定申告を成功させるポイント
1. 副業でも確定申告は必要?20万円ルールを解説 {#section1}
結論:副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。
会社員の方でも、副業による所得(収入から経費を引いた金額)が20万円を超えた場合は確定申告の義務があります。
重要なポイント
- 「収入」ではなく「所得」で判断される
- 所得 = 収入 – 必要経費
- 20万円以下でも住民税の申告は必要な場合がある
具体例で理解しよう
例1:ブログ収入の場合
- 年間収入:30万円
- 必要経費:15万円(サーバー代、書籍代など)
- 所得:15万円 → 確定申告不要
例2:フリーランスの場合
- 年間収入:50万円
- 必要経費:25万円(交通費、機材代など)
- 所得:25万円 → 確定申告必要
2. 確定申告が必要になる具体的なケース {#section2}
以下に該当する方は確定申告が必要です:
📋 確定申告が必要なケース
- ✅ 副業の所得が20万円を超えた
- ✅ 本業が給与所得以外(フリーランス・個人事業主)
- ✅ 年末調整で控除しきれない項目がある
- 医療費控除(年間10万円超)
- ふるさと納税(ワンストップ特例を使わない場合)
- 住宅ローン控除(初年度)
- ✅ 雑所得がある(仮想通貨・FX・株式投資など)
- ✅ 複数の会社から給与を受けている
💡 知っておきたいポイント
副業の種類によって所得区分が変わります:
副業の種類所得区分ブログ・アフィリエイト雑所得 or 事業所得ライター・デザイナー雑所得 or 事業所得せどり・転売雑所得 or 事業所得投資(株・FX)雑所得不動産投資不動産所得
3. 副業確定申告の基本的な流れ【5ステップ】 {#section3}
確定申告は以下の流れで進めます:
ステップ1:収入と経費の集計
やること:
- 副業で得た収入をすべて集計
- 副業に関わる経費を整理・計算
- 月別に収支を記録
使用するツール:
- Excel・Googleスプレッドシート
- 会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)
ステップ2:必要書類の準備
主な書類:
- 収入明細・取引記録
- 経費の領収書・レシート
- 源泉徴収票
- マイナンバー関連書類
ステップ3:確定申告書の作成
作成方法:
- 国税庁「確定申告書等作成コーナー」(無料)
- 会計ソフト(有料だが使いやすい)
- 税理士に依頼(複雑な場合)
ステップ4:申告書の提出
提出方法:
- e-Tax(電子申告)
- 郵送
- 税務署に直接持参
ステップ5:税金の納付・還付
納付期限:
- 所得税:3月15日まで
- 消費税:3月31日まで(課税事業者の場合)
4. 必要書類・データの準備リスト {#section4}
確定申告に必要な書類を副業の種類別にまとめました。
📄 共通で必要な書類
- 源泉徴収票(会社からもらう)
- マイナンバーカード または 通知カード+本人確認書類
- 銀行口座情報(還付金受取用)
- 印鑑(認印でOK)
💻 副業別の必要書類
ブログ・アフィリエイトの場合:
- ASPからの支払い明細
- Googleアドセンスの収益レポート
- サーバー・ドメイン代の領収書
- 書籍・教材費の領収書
ライター・デザイナーの場合:
- クライアントからの支払い明細
- 源泉徴収票(発生した場合)
- 機材・ソフトウェア代の領収書
- 交通費・通信費の領収書
せどり・転売の場合:
- 販売プラットフォームの売上データ
- 商品購入時の領収書
- 配送料・手数料の明細
- 梱包材・ツール代の領収書
💡 経費として認められるもの
副業に直接関わる費用は経費として計上できます:
認められる経費の例:
- 通信費(プロバイダ料金の一部)
- 電気代(作業スペース分)
- 書籍・教材費
- セミナー・研修費
- 交通費
- 機材・ソフトウェア代
注意が必要な経費:
- 家事按分が必要なもの(光熱費、家賃など)
- プライベートと兼用のもの
- 生活費と区別が難しいもの
5. 申告書の提出方法3パターン比較 {#section5}
🌟 おすすめ:e-Tax(電子申告)
メリット:
- 24時間いつでも提出可能
- 還付金の受取が早い(2-3週間)
- 添付書類の提出省略可能(保管は必要)
- 控除額が優遇される場合がある
デメリット:
- 初回設定が少し複雑
- マイナンバーカードまたはID・パスワードが必要
こんな人におすすめ:
- スマホやパソコンの操作に慣れている
- 早く還付金を受け取りたい
- 忙しくて税務署に行く時間がない
📮 郵送提出
メリット:
- 自分のペースで準備できる
- 税務署に行く必要がない
- 控えが残る(コピーを同封すれば)
デメリット:
- 郵送料がかかる
- 到着確認に時間がかかる
- 添付書類をすべて同封する必要がある
こんな人におすすめ:
- e-Taxの設定が難しい
- 紙の書類で管理したい
- 時間に余裕がある
🏢 税務署に直接持参
メリット:
- その場で受付完了
- 不明点をすぐに質問できる
- 確実に提出できる
デメリット:
- 混雑時は長時間待つ可能性
- 平日の日中しか受付していない
- 交通費・時間がかかる
こんな人におすすめ:
- 初めての確定申告で不安
- 複雑な申告内容
- 直接相談したい
📱 スマホ申告の活用法
2025年現在、スマホ申告がさらに便利に!
- マイナンバーカードがあればスマホで完結
- 給与所得+雑所得の組み合わせに対応
- 写真撮影で領収書データ化(一部対応)
6. 副業確定申告でよくある質問と注意点 {#section6}
❓ よくある質問
Q1:副業が会社にバレることはありますか?
A:住民税の納付方法を「自分で納付」にすることでバレにくくなります。
確定申告書の「住民税に関する事項」で「自分で納付」を選択してください。ただし、完全にバレないわけではないので注意が必要です。
Q2:赤字でも確定申告した方がいいですか?
A:はい。赤字でも申告することをおすすめします。
理由:
- 翌年以降の利益と相殺できる(繰越控除)
- 青色申告承認申請の準備ができる
- 記録として残せる
Q3:いくらから税理士に頼むべきですか?
A:所得が100万円を超えたら検討することをおすすめします。
税理士費用の目安:
- 年間所得100万円以下:5-10万円
- 年間所得100-300万円:10-20万円
- 年間所得300万円以上:20万円~
Q4:確定申告を忘れた場合はどうなりますか?
A:期限後申告となり、ペナルティが発生します。
ペナルティ:
- 無申告加算税:5-20%
- 延滞税:年7.3-14.6%
- 気づいたらすぐに申告することが重要
⚠️ 注意すべきポイント
1. 所得区分の判断
- 継続性や規模により「雑所得」か「事業所得」かが変わる
- 判断に迷う場合は税務署に相談
2. 経費の計上
- プライベートと兼用のものは家事按分が必要
- 領収書やレシートは必ず保管(7年間)
3. 源泉徴収の確認
- クライアントから源泉徴収されている場合は忘れずに申告
- 源泉徴収票や支払調書を必ず取得
4. 消費税の課税判断
- 課税売上高が1,000万円を超えると消費税の課税事業者
- 前々年の売上で判定される
7. まとめ:確定申告を成功させるポイント {#section7}
副業の確定申告は最初は複雑に感じるかもしれませんが、基本的な流れを理解すれば決して難しくありません。
✅ 今すぐできること
- 収支の記録を始める
- 月々の収入・支出を記録
- 領収書・レシートの整理
- 会計ソフトの導入を検討
- freee、マネーフォワード、やよいの青色申告
- 無料プランから始められる
- マイナンバーカードの取得
- e-Taxでの申告に必要
- 各種手続きがスムーズになる
💡 成功のポイント
- 早めの準備:年末ではなく普段から記録
- 正確な記録:収入・経費の漏れや重複をチェック
- 専門家の活用:複雑な場合は税理士に相談
- 継続的な学習:税制は変わるので最新情報をチェック
🔗 お役立ちリンク
副業で収入を得ることは素晴らしいことです。適切な確定申告を行い、安心して副業を続けていきましょう!
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